浴室の汚れ

浴室に発生する汚れは多岐にわたります。洗浄するにも、ある汚れの上に別の汚れが重なっていたり、混ざり合っていたりすることもあるので、汚れによっては酸性・アルカリ性洗剤の両方が必要な場合があります。また、その両方を使っても除去できない場合、カビの可能性が高いので、カビ取り洗剤(次亜塩素酸ナトリウム)も用意しなくてはなりません。
浴室洗浄を行う際にはアルカリ性洗剤・酸性洗剤・カビ取り洗剤(次亜塩素酸ナトリウム)の3種類をそろえておきましょう。

汚れ質 洗剤の種類(液性)
皮脂汚れ・ヌメリ・湯あか アルカリ性の洗剤
水あか・石鹸カス 酸性の洗剤
カビ 次亜塩素酸ナトリウム

汚れに対応した洗剤を使用することが、汚れを落とす一番の近道です。また、浴室は見えない汚れでコートされている(水アカや石鹸カスの上に皮脂汚れが被っているなど)場合も多いので、汚れが落ちないという場合はアルカリ性・酸性両方の洗剤を試してみるのも良いでしょう。 ※なお、塩素系洗剤は酸性と混ざると塩素ガスが発生して大変危険です。酸性洗剤使用後にカビ除去をおこなう際は酸性洗剤をしっかりと中和・水洗いし、塩素系洗剤と混ざらないようにしてください。

汚れの種類

皮脂汚れ・ヌメリ・湯あか

皮脂汚れ・ヌメリ・湯あか
  • 皮脂汚れは人間の皮脂による汚れで、ヌメリや石鹸カスと混ざり複合汚染になることがあります。
  • ヌメリは雑菌が大量に繁殖、集合して形成されます。除菌剤配合のアルカリ洗剤や除菌効果の高い塩素系アルカリ洗剤が効果的です。
  • 湯あかは湯に溶け込んだ皮脂汚れや雑菌、石鹸カスなどがこびり付いたものです。灰色や薄茶色に見えます。
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水あか・石鹸カス

水アカ・石鹸カス
  • 水あかは水中のミネラル成分(カルシウム・マグネシウムなど)が、水が蒸発したのちに残留し白くこびりついたものです。
  • 石鹸カスは水中のカルシウムイオンなどの金属成分が石鹸成分と結びついたもので、床や壁などに白くこびりつきます。
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カビ

カビ
  • 温度が25〜30℃、湿度が70%以上で栄養分があるところに発生します。特に湿度が80%を超えると一気に増加します。
  • 湯あかや石鹸カス、人間の垢が栄養分になり発生します。
  • カビ除去用の洗浄剤は塩素系が主流です。次亜塩素酸ナトリウムでカビを殺菌・漂白することでカビを死滅させます。
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カビ(ゴムパッキン)

カビ(ゴムパッキン)
  • カビの菌糸はとても細く網目状に伸ばして成長し、隙間の奥まで入り込んで伸びていきます。
  • 表面に細かな穴のあるタイル目地や、目に見えない傷のあるゴムパッキンなどに生えたカビは、液体カビ取り剤をスプレーしても奥まで届かず落ちにくいので、ジェル状のカビ取り剤が有効です。
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サビ(もらいサビ)

サビ(もらいサビ)
  • ヘアピンなどの濡れた鉄製品にできたサビが、ステンレスやプラスチックに付着して「もらいサビ」ができます。
  • 他にも水栓金具などのメッキ製品にも、目に見えない極微細な小穴があり、サビが発生することがあります。
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エフロ(白華)

エフロ(白華)
  • エフロレッセンス(白華現象)とは、コンクリートやモルタルなどセメントが含まれる基材に発生する現象です。
  • コンクリートやモルタルの中にできた細孔(細かい穴)に侵入した水分に基材内部のカルシウムが水分に溶け出し、これが表面に染み出た時に、水分は蒸発、カルシウム分は空気中の炭酸ガスと化合して炭酸カルシウムという白色の物質を作ります。
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ガラス・鏡の鱗状痕

ガラス・鏡の鱗状痕
  • 水道水に含まれるカルシウムやマグネシウム、石灰やケイ素などの金属イオンが水分の乾燥により残り、その上からシャンプーや洗剤が覆い固まり、非常に硬く結晶化したもの。
  • お風呂洗剤の油分が鏡に残ると、更なる鱗状痕汚れの原因にもなります。
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